2015年11月30日

ほっぺのおかげで飲み物が飲めています!

食べたり飲んだりする時にくちびるが活躍することは以前お話しました。
くちびるの筋肉とほっぺの筋肉はつながっていて、いつも協力して働いています。

クマやウシはモグモグとほっぺを動かして食べますよね?人も同じですよね。ではワニやトカゲはどうでしょう?横顔を見ると奥歯までよく見えて、ほっぺがありません。
これは哺乳類と爬虫類の違いです。爬虫類から哺乳類に進化するとき、おっぱいをこぼさないで吸えるように、筋肉が口のまわりに集まるように進化したと考えられます。それがほっぺなのです。
口のまわりの筋肉は表情も作るので、色々な筋肉とまとめて「表情筋」とも呼ばれています。でも、もともとはおっぱいをきちんと飲むために発達したものです。
ワニやトカゲなどの爬虫類は、卵から生まれ、ミルクを飲まずに育ちます。だからほっぺやくちびるは必要ないのです。

くちびるの筋肉でくわえられて、ほっぺの筋肉が吸盤のようにキューッとへこんで動くおかげで、ヒトはおっぱいを吸って育つことができるし、ストローで飲み物を吸えるようになったのです。ほっぺは、私たちにとって大切な役割があったんですね。

2015年11月26日

唾液はなぜ出る?

私たちの頭には「脳」があります。脳は会社に例えると「社長」のようなものです。社員からいろんな情報を受け取り、それをまとめて判断して、社員に指令を出しています。

いっぽう社員にあたるのが「(抹消)神経」です。脳は口の周りにもいろんな「神経」を張り巡らせています。あごの筋肉に「動け!」と伝える「感覚神経」、味を伝える「味覚神経」、脳で感じたことに反応して唾液を出す神経もあります。

「脳」の奥底には「海馬」という部分があって、ここには生まれてからこれまでの記憶がストックされています。「おいしかった食べ物」「すっぱかった食べ物」の記憶は味や形やにおいと共にしまってあります。

「食べ物を見たぞ!」という脳の視覚神経からの情報、「いいにおいがする!」という嗅覚神経からの情報、そして「前に食べたけどおいしかった!」という海馬の記憶を脳がネットワークでつなぎ、情報をまとめて判断し、「おいしい食べ物がある。唾液を出して食べる準備だ!」と唾液を出す神経、唾液核に指令をするのです。

こんなふうに、脳がいろんな情報を集めて指令してくれるおかげで、私たちは「おいしく食べる」ことができるのです。脳のコントロールってすごいですね。

2015年11月16日

唾液ってすごい!その②

指を切ってしまった時などに、傷口を指でペロッとなめたことはないですか?
傷口をなめることで、不思議と痛みが薄れたことを覚えていませんか?

唾液には、魔法のようなたくさんの効用があります。傷口のばい菌などを洗い流してきれいにしてくれる働きや、唾液のネバネバ成分ムチンによる傷を守る働きもあります。
傷を作ると皮膚がやぶれ本来出てはいけないところがむき出しになります。ここに唾液をつけると保護してくれるのです。
また、唾液に含まれるリゾチームなどによるばい菌の力をおさえる働き。ムチンによるばい菌を集めて固める働きなども大切な効用です。

唾液には初期のむし歯を治す力もあります。これは「再石灰化」といって、唾液のなかのカルシウムやミネラルが、むし歯になり溶け始めた歯を治してくれるのです。

一方歯が溶けることを「脱灰」といい、口の中ではいつも「脱灰」と「再石灰化」がシーソーのようにバランスをとって歯を守っています。
(ただし、歯みがきが足りなくて「脱灰」の方が多くなると、唾液による「再石灰化」では治しきれなくてむし歯ができてします)

唾液は、傷口を守るように、歯も守ってくれていたのですね!

2015年11月 9日

唾液ってすごい!

小さいころ、ツバを「ペッ」と吐いてお母さんに怒られたことはありませんか?
それはツバが汚いと思われていて、人に不快だからですね。

ツバは正式な名称を「唾液」といいます。汚いと思われ、嫌われやすい唾液ですが、口の中ではさまざまな役割をもって大活躍しています。

たとえば、舌やくちびるの動きに気を付けながら「東京特許許可局」と言ってみて下さい。舌先や唇が忙しく動くのを感じると思います。
こうした舌、くちびる、頬の動きを滑らかにしているのが唾液です。早口言葉が言えるのは唾液のおかげなのです。

また、食事の時上下の歯で噛み砕いた食べ物食べ物に唾液が混ざります。その結果、のどにつかえることなく食べ物を飲み込むことができます。こうして自然に飲むことができるのも唾液のおかげです。

唾液はほとんど(99%以上)が水分でできています。でも唾液はネバネバしますよね。
これは唾液にムチンという物質がほんの少し含まれているからです。この唾液の「ネバネバ」が、人と話をしたり食べ物を噛んで飲み込むときにスムーズにしてくれているのです。

汚いとばかり思っていた「ツバ」も、本当は私たちの口の中でとても大切な役割を担っています。

2015年11月 2日

くちびるが大活躍!

くちびるは、私たちが笑った時、泣いたとき、怒った時、形を変えて表情を作ります。
人はくちびるのおかげで、さまざまな感情を表現できます。
でも、どうしてあんなに形を変えられるのでしょうか?

その上下のくちびるは、正式には「上唇」「下唇」と呼ばれます。

その上下のくちびるの一層内部には「口輪筋」という筋肉があります。
口の周りをグルグル取り囲んでいるのでこの名前がつきました。
この口輪筋がくちびるの形を変え、表情を作っているのです。
鳥には「くちばし」はあってもくちびるはありませんね。だから鳥には表情がないのです。

それから私たちは食事の時、ちょうどいい量を噛み切って口の中に入れますよね。
噛み切る主役は「前歯」ですが、前歯だけでは、実は食べ物をうまく口の中に運ぶことができません。たとえばスイカのように水分がたっぷりと含まれた食べ物を食べる時、くちびるは水分がこぼれないように働いています。

ストローで飲む時も、くちびるがなければ飲み物をうまく吸い取ることはできません。
なんとか吸い上げても口からこぼれてしまいます。
くちびるは表情だけではなく、食べたり飲んだりする時にとても大切な働きをしています。
毎日、大活躍ですね!

予約
お知らせ
お知らせ一覧を見る
歯のこばなし
今日のお天気