2016年2月15日

むし歯ができる理由

最大の原因は「ミュータンス菌」

むし歯の直接的な原因は、むし歯菌が作り出す「酸」です。
むし歯の原因菌は10種類ほど発見されていますが、むし歯を作る力が最も強いのが「ミュータンス菌」。
ちなみにミュータンス菌は生まれたての赤ちゃんの口には存在しません。
親などの大人が、口移しで食べさせたりすることで感染(伝播)します。

ミュータンス菌が口に入ると、食べ物や飲み物の糖分を分解して、グルカンというネバネバした物資を作り、歯の表面に張りついてプラークを形成します。

菌が増殖すると、「バイオフィルム」と呼ばれる膜となって菌を覆い、歯ブラシも抗菌剤も太刀打ちできないほど強固なバリアを張ります。
この絶好の環境の中で、ミュータンス菌は糖分をエサに酸を作り、放出し続けます。

この酸が、人体で最も硬い組織であるエナメル質を少しずつ溶かし、歯の表面に穴があいてむし歯が作られるのです。

食事による「脱灰」と「再石灰化」

通常、口のなかは中性に近いPH(ペーハー)7くらいを保っています。
しかし食事や間食をするたびに、むし歯菌がそれを分解して酸を出すため、口の中が酸性に傾きエナメル質からミネラル分が溶け出します。これを「脱灰」といいます。脱灰が始まるのはPH5.5より下がったときです。

しかし唾液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻す「緩衝能」という力があります。
唾液が十分に分泌されて緩衝能が働けば、唾液中に含まれるミネラル分が再び歯の表面に取り込まれ、脱灰した部分が修復されます。これを「再石灰化」といいます。

私たちの口の中は、常にこの脱灰と再石灰化を繰り返しています。
1日に何度も間食をとったり、あめ玉一粒でも頻回に食べたなら、再石灰化する時間が十分にとれず、結果としてむし歯になりやすくなります。
むし歯予防には食習慣の工夫も必須なのです。

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