2016年10月11日

④女性と歯の健康 「スポーツデンティスト」誕生

「マタニティ歯科外来」と「女性総合歯科外来」への期待
 2010年4月、日本歯科大学附属病院に大学病院として日本初となる「マタニティ歯科外来」が開設されました。妊娠中の女性でも安心して積極的に歯科を受診してもらえるように、歯科医師も歯科衛生士もスタッフ全員が女性で構成されており、ゆったりとリラックスできる個室での診療が行われています。

 また、将来的にはすべての年代の女性の歯科疾患を対象とした「女性総合歯科外来」の構想も膨らんでいます。

 ここまで説明してきたように、女性の一生には特有の歯科疾患リスクがたくさんあることがはっきりしています。更年期には精神が不安定になるなど、歯科でも女性ならでは症状を意識した性差医療への取り組みが求められています。

 医療の世界で女性外来が広く普及して結果を出しているように、多くの女性患者さんの悩みを解決する新しい歯科医療が、近い将来、誕生することを期待しましょう!

 スポーツを楽しむすべての人に「スポーツデンティスト」誕生!
 アイスホッケーやボクシング選手などが「マウスガード」を口に入れているシーンを見かけたことはないでしょうか?あのようなマウスガードは、歯科医師が作成したカスタムメイドのものであることの重要性が医学的研究からも明らかになっています。正しい知識に基づいたマウスリートをサポートしているのが「スポーツ歯科」で活躍する歯科医師たちです。
 スポーツ歯科の役割は主に3つあります。

 1つは、正しい歯の咬みあわせを通じてバランスのとれた体を作ること。歯の咬み合わせは運動能力や身体機能の向上に深く関係していて、噛み合せの良好な人ほど運動能力が高く、歯の重なる面積が広い人ほど体の揺れ(重心動揺)が少なく、高齢者の転倒防止に役立ちます。

 2つめはスポーツによる強い衝撃から歯や口腔を守ること。体育の授業や課題活動においても歯の外傷は多発しており、学校の保険指導などを行っています。

 3つめの役割が、歯とスポーツの関係性を科学的に分析し、アスリートの競技パフォーマンス向上を支援することです。
 2011年に制定された「スポーツ基本法」では歯学に関する項目が暗記され、2015年4月には、日本歯科医師会と日本体育協会が協同して創設した「日体協公認スポーツデンティスト」第1期生が誕生しました。

 さまざまなスポーツの現場でスポーツドクターが活躍するのと同様、これからはスポーツデンティストも、公的な立場で国体や国内外の競技大会をサポートし、選手のパフォーマンス維持向上に寄与するだけでなく、国民のスポーツを通じた健康づくりに貢献していくことが期待されています。

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