①口の中と働き

口腔内イラスト.gif 
A.口について

 なぜ人間には唇があるのですか?
 唇は顔の皮膚と口の中の粘膜との境となっています。これは、他の動物では見られず、人間に進化する過程で現れたと考えられています。
 
 このように、唇は普通の皮膚と違って、表の皮の厚さがとても薄く、皮のすぐ下に血管が通っています。そのため、血管の色が透けて見えて、唇が赤く見えます。また、わずかなしげきで出血したり、はれたりします。

 なぜ、のどちんこがあるのですか?
 のどちんこは、口蓋垂といって、筋肉からできていて上へ動かすことができます。口蓋垂の下の部分をさす軟口蓋は物を飲み込む時や、な行・ま行以外の発音の時に、持ち上がって鼻と口を遮断します。これにより、飲み込む時には食べ物が鼻に逆流するのを防ぐことができ、言葉を話すときには、な行・や ま行といった、鼻から息が出る音以外の音を話すときに鼻から息が漏れるのを防ぐことができます。

 プールに入ったいるとどうして唇が紫色になるのですか?
 人間(恒温動物)がプールの水の中に長ながく入っていると、体温が水に奪われて体温が低くなります。その低下がどんどん進行すれば、体温がひどく低下し、ついには生きるために必要な体温(恒温性)が保たれなくなります。

 通常、生理学的には、少しでも体の表面から熱が奪われるのを防ぐために、体の筋肉を細かく振動や収縮させて、組織でのエネルギーを作り、体温を上昇させ、体温を保つようにするのです。その場合、体の表面から熱が奪われないよう、体表に近い未梢血管が収縮して血行が悪くなります。

 唇には小さな血管が多く、血管の巣となっています。普段はこの血管の巣に、酸素化された血液が充分に流れ、赤い色をしています。しかし、このように体温が下がってくる場合、表面に近い血管の巣が収縮し、酸素化血量がへり、唇の赤みがおち、口唇部の色が紫色に見えるのです。
 そのままプールにはいっていると、体温が下がりすぎて生命に危険となるので、できるだけ、早くプールから上がって体を暖めたほうがいいです。

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