マスク解禁!お口の筋肉の緩みで習慣化した口呼吸
こんにちは。プラザ若葉歯科ブログ担当齊木です。
気温が高くなってきて、だんだんマスクをしているのも息苦しい季節になってきました。
しかし、新型コロナウイルスの感染法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられる5月8日には、マスクをやめる人もいるかもしれません。
みなさんは、マスクを外す準備はできていますか?
この長いマスク生活の中で、お口に関する様々な機能の衰えがあることをご存じでしょうか。第一に顔を隠していることで、気づかずに表情筋を動かす機会が減っています。
さらに、対面で顔を見たり見られて話す機会も少なくなり、自分の口元に対する意識が緩んでいる方もいるのではないでしょうか。
例えば、マスクの下で自覚が薄れ、無意識にお口ポカン状態になっていたり、息苦しさから口呼吸になってしまっているようなことはないでしょうか。
このように無意識に口呼吸をして、習慣化している人が増えていると言われています。
マスクを外す前に一度ご自身の呼吸について、意識してみる良い機会かもしれません。
口呼吸が与える影響
通常、人間は鼻呼吸をしています。鼻から入った空気は鼻毛や線毛のフィルターや副鼻腔での加湿や加温して、きれいな空気となって体内に取り込まれます。通常は、鼻を通してある程度浄化された空気が体内に取り込まれるため、体に悪いものを取り込まないように盾となってくれているのです。このように鼻の中の器官が空気清浄機のような役割をしてくれています。
鼻呼吸と比較して、口呼吸は、ダイレクトに空気が入ってくるので、呼吸は楽になる反面、ウィルスや細菌なども体内に同時に取り込んでしまうことになります。肺や気管に直接ウイルスや細菌を運ぶこととなり、さまざまな全身症状の原因になってしまうのです。
①感染症にかかりやすくなる
乾燥した外気が直接扁桃腺にさらされることにより、細菌やウイルス感染から慢性の炎症が起こり、全身に様々なトラブルが引き起こされます。
②虫歯や歯周病の原因となる
お口の中が乾燥し、唾液が少なくなります。(ドライマウスは病気の一種のことを指すのではと思って言い換えています。)唾液の分泌が減ることで、歯垢がつきやすくなり、虫歯や歯周病の原因となります。
③アレルギー症状を引き起こす
扁桃腺が外気に直接さらされ続けると、免疫異常を引き起こすことがあります。体に侵入した異物に対して免疫が過剰に反応して、喘息などのアレルギー症状が現れます。
〈口呼吸になっていないかチェックしてみましょう〉
引用:https://kenko.sawai.co.jp/theme/202111.html
口呼吸を改善するために舌を鍛えよう!
呼吸方法の改善といっても、習慣になっていることを変えることはなかなか難しいものです。意識せずとも自然に口呼吸になってしまい、急に鼻呼吸に直そうとしても難しいと思います。口呼吸の改善の鍵は舌の位置。まずは、舌のトレーニングをして、舌の位置を正しい位置に置けるようにすることが近道となります。言わば、舌の筋トレです!
まずは、舌のトレーニングはどんなことを意識することでできるのでしょうか。
普段の生活の中で意識することと、実際に舌と表情筋をトレーニングする方法をそれぞれご紹介します。
噛むことを意識する
舌を鍛えるには良く噛んで食事をすることが一番ですが、昔に比べ、最近の食材は柔らかいものが多く、良く噛まずに食事をする人が多いので、噛むことを意識することが大切です。
料理はハードルが高いな。という方でもガムを噛むなど噛む習慣をつけていくことが大切です。
舌の位置を意識する
・舌の正しい位置の確認
舌の正しい位置を覚える(舌で前歯を押したり・だらんと下に置いたままにしない)
舌を正しい位置は、お口の中の天井にぴったり張り付いている状態です。舌先が前歯の裏にあるくぼみにつきます。そのくぼみをスポットとよびます。
―具体的な舌のトレーニングの方法-
①舌回し
②あいうべ体操
参照:https://www.taisho-kenko.com/column/70/#ID2
お口周りの筋肉や舌の筋肉を鍛えると、表情筋も柔らかくなり、お顔もすっきりと引き締まります。口呼吸から鼻呼吸へと改善することで、マスクを外した生活がさわやかに迎えられるといいですね。
今回は習慣化している口呼吸についてのお話でしたが、口呼吸には骨格や噛み合わせが関わってきていることも多いため、気になる方はお気軽にプラザ若葉歯科にご相談ください。