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親知らず抜歯後の後遺症

親知らずの抜歯。気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?ほとんどの場合は大きなトラブルになることはありませんが、まれに後遺症が残ることがあります。

今回は、どのような後遺症があるのか、また、その治療方法についてまとめてみたいと思います。

1.下歯槽神経麻痺(しびれ)

下歯槽神経麻痺とは、下顎の親知らずの抜歯後に、下唇やあごにしびれが残る状態をいいます。

これは、歯根のすぐ下にある下歯槽神経が、抜歯の際に何らかの原因で傷ついてしまったときに起こります。破折してしまった歯や歯根で傷ついてしまったり、器具や麻酔が原因のこともあります。

親知らずが下歯槽神経の近くに生えている場合は、抜歯後にこのような知覚麻痺がおこる可能性について歯科医師から説明があります。

万が一、抜歯後にしびれが残ってしまった場合は、遠赤外線や歯科用レーザーの照射、ビタミン剤の服用などで治療します。症状によりますが、3~9カ月で治癒します。

2.舌神経麻痺

舌神経麻痺とは、舌神経が損傷して、舌にしびれや味覚障害がおこった状態をいいます。

抜歯時の切開で傷つけてしまったり、傷口を縫合するときに神経を巻き込んでしまったりすることが原因となります。

治療は前述の下歯槽神経麻痺と同じように、レーザー治療やビタミン剤投与などを行います。

3.ドライソケット

ドライソケットとは、抜歯後の穴にかさぶたが十分にできずに痛みが続く状態で、細菌に感染して炎症が広がってしまうこともあります。

抜歯後2~3日の間痛みが続くのは特に問題ありませんが、一週間以上痛みが続く場合にはドライソケットになっている可能性があります。

通常は抜歯後に血液が固まって粘膜を保護してくれますので、自然に治癒していくものなのですが、うがいをしすぎたり、舌先で傷口を触ることでかさぶたがはがれてしまうと、抜歯後の穴がふさがらなくなり細菌に感染しやすくなります。

抗生物質の服用、また軟膏薬で保護することにより、2~4週間で治癒します。

4.気腫

気腫とは、親知らずを抜歯した際に傷口から空気が入ったことが原因で、頬やあごが腫れる状態を指します。触るとプチプチと音がするのでわかります。

空気が吸収され消失するのを待つか、抗生剤や鎮痛剤、抗炎症剤を使用することもあります。

5.顎関節症

顎関節症とは、顎の関節や周辺部分に痛みが出たり動かしにくくなる状態をいい、口を開いたときに顎関節や周りの筋肉に痛みを感じたり、関節から音が鳴ったりすることもあります。

抜歯においては、長時間にわたり大きく口を開けていたために起こります。

鎮痛剤などの薬物療法、電気を流したりマッサージを施す理学療法、動かして治す運動(リハビリ)療法、マウスピースを用いたスプリント療法などがあります。

6.抜歯後出血

抜歯後出血とは、出血が通常より多い状態や、止まらなくなる状態のことです。

抜歯後はある程度出血するものですが、止血や縫合が十分ではなかった場合と、高血圧症や肝機能障害などの疾患により出血が多くなることがあります。

出血を止めるには止血剤を用います。

7.神経障害性疼痛

下歯槽神経麻痺と舌神経麻痺でもお伝えしたように、抜歯の際に神経を傷つけてしまうと、周りにしびれや味覚障害が起こります。

歯肉や舌、頬などに長期にわたり痛みが続いたり、通常では痛みと感じない刺激も強い痛みとして感じることがあり、神経障害性疼痛と呼ばれています。

この治療には、疼痛治療薬などを使う薬物療法や、神経の活動を抑えることで痛みを軽減させる星状神経節ブロック、神経をつなぎなおす外科手術などがあります。

8.まとめ

親知らずの抜歯でトラブルになりやすいのは、親知らずが虫歯になってから抜歯する場合がほとんどです。

親知らずは、奥歯に寄り掛かるように斜めに生えるなど、ブラッシングがうまくできずに虫歯になりやすい歯です。生えてきたら早めに歯科医に相談しましょう。虫歯になるような生え方をしていると診療された場合には、虫歯になる前に抜歯をすることによって後遺症を避けることができます。

もし後遺症が出てしまったときも、適切な処置をすれば治っていくものです。不安なことがあれば、歯科医師・歯科衛生士に何でも相談してください。

難しい症例は大学病院を紹介されることもありますよね。プラザ若葉歯科院長は長年、大学病院の口腔外科でたくさんの症例に対応してきましたから、地域に根差した医院でありながら難しい処置も安心してお任せいただけます。

もしも親知らずの抜歯をお考えでしたら、是非、当院にお問い合わせください。

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