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8020運動とオーラルフレイル予防 見直したい生活習慣

こんにちは。プラザ若葉歯科ブログ担当齊木です。

食べ放題でたくさん食べられなくなったり、徹夜ができなくなったりして、もうあの頃のように若くないことを実感させられています。
子供の運動会で、走れなくなっていることを感じたり、階段で息切れしたり、衰えを感じる瞬間は誰にでもあるかのではないでしょうか。体力は成人を過ぎると、ほんの少しずつ低下していくそうです。

例えば全然歩かないでいると、歩く機能・支える筋力が衰え、歩けなくなってしまいます。鍛えていない部分は、関節が弱くなっていたり、筋肉の力がなくなったりと年齢とともに衰えていきます。

みなさんは、「フレイル」という言葉をご存知でしょうか。

簡単に言うと、加齢により心と体が弱くなってしまった状態のことです。

このフレイルですが、お口の中も例外ではありません。飲み込みづらい、かみ砕けない、舌が思うように動かないなどの衰えから、食欲や話す意欲も同じように低下してしまうことがあるのです。

近年では8020運動が浸透し、80歳で歯を20本残そうという動きも年々浸透してきました。多くの方が歯科医院での定期的な受診やセルフケアで、歯周病のコントロールや虫歯の早期治療などにより歯を残すことができてきています。

一方で、歯や歯周組織のケアに加え、お口の機能を維持することの大切さも注目されています。

今回は、歯や歯周組織以外でのお口の機能について、具体的にお話しします。

オーラルフレイルとは

オーラルフレイルというのは、体の衰えの一つです。

 

 

つまり、直訳すると、「お口の虚弱」となります。お口が弱った状態というと、わかりやすいでしょうか。話したり、食べ物を噛んだり、飲み込んだり、吸ったり、お口も様々な筋肉を使って、その動作を行っています。また、唾液を通して、お口の水分を保湿する機能もあります。それらの働きが十分にできないと、食べる意欲・話す意欲も徐々に失われてしまいます。お口周りの必要な筋力や機能にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

 

オーラルフレイルはいくつかの段階を踏んで進行していきます。ささいな食べこぼしや、むせをきっかけに、硬い食べ物を避けたりすることで、噛む力や舌の筋力が衰え、食べる量や食欲も低下します。お口の力が弱くなることだけで、食べることをあきらめて栄養失調になってしまうのは、とてももったいないことです。低栄養の状態になると、会話や食事に不具合が出るようになり、日常の活動範囲が狭くなります。会話が減れば社会的にも孤立していきます。さらに機能が低下すると、咀嚼や嚥下に障害が起こり、要介護の状態へとつながりってしまうのです。

極端な話に聞こえるかもしれませんが、この一連の症状や過程すべてが「オーラルフレイル」です。

 

 

生活の変化とオーラルフレイル

オーラルフレイルは、4つのレベルで分けられます。それぞれの対応方法についてもご紹介します。

第1レベル 口の健康リテラシーの低下

歳を重ねることにより個人を取り巻く社会的な環境や役割が変化します。それに伴い、会社で定期健康診断の義務がなくなるなど、自発的に健康を維持していく必要性が高まりまっていきます。ご自身で特別に意識していかない限り、

健康に関する知識、情報を効果的に自身に活用する能力(健康リテラシー)は低下していきます。それと同じように口に関する健康リテラシーも低下してしまいます。

 

第2レベル 口のささいなトラブル

食べこぼし、お茶や汁物でむせる。硬いものが食べづらい。滑舌が悪くなる。といった症状が現れます。ひとつひとつはささいな症状なので、この段階では日常生活への影響はほとんどありませんが、舌や頬・口周りなどの筋肉量や筋力が低下しているサインかもしれません。

その機能低下は、ご本人にとっては小さなできごとであるため、自覚することなく潜在的に進んでしまいます。

 

第3レベル 口の機能低下

お口の機能(噛む力の低下、舌運動の低下)の低下が顕著化していきます。高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していくサルコぺニアや低栄養へ陥るようなレベルといえます。この段階で歯科医院を受診すると、口腔機能低下症の診断がつく方も多く見られます。

 

第4レベル 食べる機能の障害

要介護状態、運動・栄養障害に至る段階で、「摂食嚥下機能障害」として診断がつく段階であり、この段階では専門的な知識を有した医師、歯科医師が対応します。

口腔機能低下のサイクル

 

 

 

 

また、4年間の追跡調査で、オーラルフレイルの方(お口の筋力・機能が衰えている方)は、死亡リスクが高まることが判明しています。さらに全身の虚弱であるフレイルや、要介護になりやすいとも報告されました。

第2レベル「口のささいなトラブル」に気づくことで、早い段階でフレイル予防につながります。

歯の数とお口の機能、両方を維持することが健康長寿につながるということになります。

では、具体的な予防対策についてみていきましょう。

 

予防対策

オーラルフレイルの予防・改善には、噛む力や飲み込む力の維持やの唾液の分泌量の維持が重要です。

本を音読したり、カラオケで元気に歌ったりすることも有効と考えられていますが、日ごろから手軽に行えるお口のトレーニングをいくつかにご紹介します。

 

 

 

このようなトレーニングを日常的に取り入れて、オーラルフレイル予防・改善に努めていきたいですね。

プラザ若葉歯科では、お口の機能を計測する検査を行っております。最近、食べ物が飲み込みづらい、滑舌が気になる、などささいでも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談くださいね。

歯周病・虫歯のケアに加え、オーラルフレイル予防でお口の健康を維持し、8020運動で提唱しているように80歳で歯を20本残すことを目標に、いつまでも美味しい食事・会話を楽しめるといいですね。

 

 

 

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