幸せを運ぶ歯のサンタクロース　歯の妖精をご存知ですか？

みなさんは、ご自分の歯の抜け変わりについて、何か思い出がありますか？

歯がグラグラしてきて不安だったことや、食べ物を食べた拍子に取れてしまったこと、抜けた後の少し照れ臭く恥ずかしい時期など、思い出は人それぞれあるかと思います。

日本では抜けた歯を、下の歯は屋根の上に、上の歯は軒の下に投げると強い歯が生えてくるといわれている地方もあります。

さて、海外には歯の妖精「トゥース・フェアリー」がいます。

抜けた歯を枕元に置いておくと、夜中にトゥース・フェアリーがやってきて、コインと変えてくれるようです。

この妖精は、健康な白い歯だけを集めに来るので、歯を毎日磨かない子や、抜けた歯が虫歯の子のもとにはやって来ません。子供たちはトゥース・フェアリーに来てもらうために早く寝たり、歯を大切にするために一生懸命歯を磨くようになり、歯の健康を守るための予防意識を高める大きなきっかけとなっています。

トゥース・フェアリーは、まさに幸せを運ぶ歯のサンタクロースみたいですね。

欧米では、サンタクロースにプレゼントを置いて行ってもらうために、たくさんの準備があります。クリスマスツリーを飾り、靴下を用意して、12月24日はお部屋の掃除もします。そして、サンタさんに上げるためのジンジャークッキーとミルクを用意する、というのがならわしとなっているようです。日本でいう新年を迎える前の大掃除のような感じでしょうか。

トゥース・フェアリーに喜んでもらえるように、きれいな歯でいようと準備をするのも、少し似ていると思いませんか？一日だけ丁寧に磨いても、歯のきれいさは維持できません。妖精ちゃんに喜んでもらうために、ワクワクしながら歯を磨けるというのは、とても素敵なことだと思います。

そして、本当のプレゼントは変えてもらったコインよりも、大切に磨かれた自分の歯であるということも、ロマンチックです。子供にとっては、コインをもらえたことで、さらに歯を大切にしたいという気持ちを強めてくれる（？）ことと思います。