フッ素とキシリトールの違い

歯のこばなし

診療技術を駆使した無痛治療。鶴ヶ島市・坂戸市・川越・若葉駅の歯医者・歯科なら当院へ。

フッ素とキシリトールの違い

よく耳にするフッ素とキシリトール。どちらも虫歯に効きそうですが、実際にはどのような効果の違いがあるのでしょうか。今回は、それぞれにどのような違いがあるのか、そしてどのような効果があるのかをお伝えしていこうと思います。

1.「フッ素」は歯質を強くする!

フッ素は自然界にも存在する微量元素(ミネラル)で、歯や骨を丈夫にする栄養素です。わかめや海苔、魚介類や小魚などの海産物のほか、飲み物では緑茶や紅茶から摂取することもできます。

歯の質を強化する

歯の表面はエナメル質で守られています。そのエナメル質が虫歯菌の作り出す酸によって弱くなり、カルシウムなどが溶け出して、虫歯になってしまいます。フッ素はエナメル質の成分と結びついて「フルオロアパタイト」を形成し、酸に強いエナメル質へと変えてくれます。歯を強くしてくれる強い味方ですね!

歯の修復をすすめる

初期虫歯は、上述のエナメル質が溶かされた状態ですが、フッ素にはこれをもとの状態に戻す力を促進する働きがあります。一度溶けてしまったエナメル質が、また健康な状態に戻るのを助けてくれるのです。(再石灰化と言います。)

虫歯菌が増えるのを抑える

フッ素は虫歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、酸により歯のエナメル質が溶かされるのを防いでくれます。

フッ素は歯の質を強くし、虫歯になりにくい歯にしてくれる栄養素だということがわかりましたね。

2.「キシリトール」は虫歯菌を増やさない!

キシリトールは、プラムなどにも含まれている天然の甘味料です。カロリーはありますが、砂糖のように虫歯の原因になることはありません。
主な効果は3つ。

虫歯の進行を止める

お口の健康を守るうえで歯垢の除去はとても大切なことですが、キシリトールを使うと歯垢のもとになるネバネバが作られなくなるのです。つまり歯垢が減少します。歯垢が減少するということは、その中に隠れている虫歯菌も減るということです。

歯の修復の促進

キシリトールには、歯垢の中にカルシウムを取り入れる働きがあります。ですから、歯の修復(再石灰化)が促進されます。

噛むことによる唾液の分泌

ガムを噛むことで唾液が多く分泌され、その結果、唾液に含まれるカルシウムやリン酸が歯を強くしてくれます。よく噛むことで胃腸への負担が減り、歯にも良い唾液がたくさん出ます。体というのは素晴らしく効率的に作られているものですね。

3.それぞれ効果的に使うには

フッ素とキシリトール、どちらも自然界から与えられた贈り物ですが、それぞれどのように使うと効果的なのでしょうか。

フッ素

フッ素液を直接塗る方法と、スプレーを使う方法、フッ素入りの歯磨き剤・うがい薬などを使用する方法があります。

フッ素は歯を強くしてくれますので、特にブラッシングがまだ上手くできないお子さんの虫歯予防に効果的です。歯磨き剤をうまく吐き出せない年齢のお子さんには、塗布するのが効果的でしょう。

フッ素が体に悪影響を及ぼすという意見がネットなどでも見られるので、大切なお子さんへの使用をためらわれる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、虫歯予防に使われるフッ素は、フッ素単体ではなく、フッ化物と言われる安全なものです。ですから使用に際して神経質になる必要はなく、用法・用量を守って使えば悪影響を及ぼすことはありません。不安なことは、歯科医師・歯科衛生士に相談してみましょう。

大人の場合は、毎日ご家庭で使える歯磨き剤、洗口液、ジェル、スプレーなどが市販されていますので、ブラッシングの補助として使うと効果的に虫歯を予防することができます。

キシリトール

効果が期待できる食品は、口の中に長くとどまるガムかタブレットに限られます。キシリトールができるだけ高濃度(50%以上)で含まれていて、ほかの糖類が0g(シュガーレス)であることを確かめましょう。歯垢をはがしやすくするため、ブラッシング効果を高めますし、フッ化物と一緒に使うことにより歯を硬くする効果を向上させます。

虫歯予防効果を求める場合、高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを1日3回、3か月以上続ける必要があります。虫歯になりやすい方には特に効果的と考えられています。

フッ素もキシリトールも、それ自体で虫歯を治すものではないので、あくまで虫歯のリスクを抑える一つの手段として考えましょう。

虫歯予防で一番大切なことは、毎日の丁寧なブラッシングと正しい食生活です!

4.自分でできること、歯医者さんにしかできないこと

市販の歯磨き剤やジェルには、フッ素がおよそ500~1450ppm(1ppm=0.0001%)使われています。フッ化物濃度の大きいものを使えば、毎日の歯磨きの強力なサポーターとなります。一方、歯科医院で塗布に使用するフッ化物歯面塗布剤は、9000ppm。プロフェッショナルだけが使用を認められている医薬品です。歯科医院で定期的に濃度の高いフッ素塗布、ご家庭では毎日使える歯磨き剤や洗口液と、併用することで効果的に虫歯予防できます。

キシリトールも上手に使って、虫歯のリスクを減らしていきましょう。

フッ素もキシリトールも、使っていると安心して歯磨きがおろそかになってしまうかもしれませんが、やはり歯垢を取り除かなくては虫歯や歯周病になってしまうことに変わりはありません。毎食後の歯磨きを習慣づけることはとても大切なことです。その上でキシリトールやフッ素を活用し、口腔内に潜む様々な菌から歯を守って、虫歯予防をしてみませんか?

関連する記事

  • 親知らず抜歯後の後遺症2020年7月18日 親知らず抜歯後の後遺症 親知らずの抜歯。気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?ほとんどの場合は大きなトラブルになることはありませんが、 […]
  • 抜歯後の治癒について2018年8月6日 抜歯後の治癒について こんにちは!プラザ若葉歯科の佐藤です。 今日は、どうしても歯を残せず抜歯になってしまった時のお話をさせていただきます。 […]
  • 周囲の骨を溶かしていく炎症の怖さ2018年8月6日 周囲の骨を溶かしていく炎症の怖さ こんにちは!プラザ若葉歯科の佐藤です。   虫歯は、でき始めておよそ6年ほどで神経に到達します。「ちょっとしみ […]