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歯と言葉の関係性

歯には食べること以外にも大事な役割があります。その中の一つに「発音を助ける」という役割もあります。 今回は、歯と言葉の関係性についていただいたご質問をご紹介します。

歯があると、どうして上手にしゃべれるのですか?

話すとき歯が必要な言葉の音(語音)は、サ、ザ、ツなどの歯音タ、ダ、ナ、ニャ、ラ、リャ、チャ、ジャ、シャなどの歯茎音です。このような語音を言う時に歯がなければひずんだり、言えなかったりします。そればかりか全体の言葉までがおかしく聞こえることもあります。

しかし、歯音、歯茎音の語音を言うには、歯があるだけでは不十分です。語音を言うにはまず息が必要です。この息は、軟口蓋と喉との働きで、必要なだけの分量が口の中にためられます。さらに、舌が働いて、歯との間でこの息をまさつさせたり、はれつを起させるなどして歯音、歯茎音が上手に言えるのです。

そこで、歯がなかったり、乳歯が生えたあとすぐに虫歯などで噛めないような状態になっていると、まさつやはれつが十分できなくなり、歯音や歯茎音の語音が上手に作れなくなります。 ですから、話すときには歯がとても大切なのです。

歯がないとしゃべりにくかったり言葉が変化するのですか?

前歯が抜けていると、歯音と歯茎音をいうとき、息が漏れてひずんでしまいます。 とくに前歯が抜けて一番影響を受けるのは歯音です。なぜかというと、歯音は前歯と舌の先との間で息をまさつしながら言う語音だからです。 そのためサ、ス、セ、ソ、ザ、ゼ、ゾおよびツの語尾は歯が欠けているよひずんでしまい、話し方がおかしく聞こえます。

また、歯が抜けるとこれらの語音が言いにくくなるので、歯の抜けている場所を舌でふさいでしゃべる習慣がつくことがあります。このような習慣がつくと、永久歯が生えた後、あるいは子供様の入れ歯を入れた後にも、この悪い習慣は簡単にはとれないので、話し方がやはりおかしく聞こえる場合があります。

歯の並び方が悪いと声が変わると聞いたけど本当ですか?どうして歯と声が関係あるのですか?

歯並びや噛み合わせがよくないと、言葉の音に影響することがあります。1つ1つの言葉の音を出すことを構音といい、唇、舌、歯、歯蓋、口蓋などは、構音に欠ける事の出来ない大切な道具(構音器官)です。 唇や舌と歯、歯茎、口蓋との間でいろいろな子音が作られます。サ行音、シャ行音は舌先を歯や歯茎に近づけて狭い隙間から息を出して音を作り、ラ行音は舌先で歯茎をはじいて音を出します。大部分の人は、舌と歯、歯茎を利用してサ行音、シャ行音、タ行音、ラ行音などを出しています。

ところが下顎が前に突き出ていると舌と歯や歯茎との間で出す音であるサ行音、ザ行音、ッ、チなどに異常が生じやすくなります。前歯がかみ合わず開いている(開咬)場合は、サ行音、タ行音などが、舌を上下の歯の間にはさんで出す不完全な音となったりします。

しゃべりにくい言葉があるのですけれど何か歯と関係があるのですか?

小学校6年生からの質問です。口の中や耳の働きなどに異常が無いように思えるのに、言いにくい言葉あるとすれば、舌小帯異常症といって舌がひきつれている場合があります。これは見逃されやすく、言葉に言いにくさが出て初めて気が付くことが多いのです。

この場合、6年生の年齢では、ラ行音、に言いにくさが残っている場合が多いのです。治療方法は、この年齢では手術をして、その後、機能訓練、あるいは構音治療を行えばよくなります。

また、歯並びや噛み合わせのちょっとした異常や、舌の使い方に問題がある場合にも言いにくさが出る人がいます。この場合には構音治療でたいてい良くなります。

言葉はどうやってできるのですか?

言葉を出すには、頭の中の言語中枢で、何を、どのように言うかをまず決めます。それからその言葉は相手に分かるために音として口から外に出さなければなりません。 そのため、口を働かせるためにこれを運動神経に伝えます。

このようにして、たとえば「手」という言葉を言う時には、口の中では舌の神経が働いて、舌の先が上顎の前歯の裏との間で息をはれつさせます。このようにして言葉は出ます。

会話中の言葉は、色々な種類の語音が組み合わさり、長く続いて出てきます。ですから、頭の中や口の中はさらに複雑に働いています

言葉が出るには、このように口の中の形や働きの他に、相手の言う言葉を理解する能力(耳の聞こえを含む。)、必要な言葉を選び、使う能力(知能)、情緒の安定、言葉を覚えるときの環境(言語環境)などの条件がそろっていることも必要です。

どうすれば発音がうまくなれるのですか?

話している時、唇は動いていても上下の歯はほとんど噛み合せた状態で話している人をみかけます。このように口の開け方が悪い場合には、声がこもって聞き取りにくくなります。 そこで、発音が上手になる為には、まず口を十分に開けて話すことを心がけましょう。そのための方法として、鏡を見ながら、ア、イ、ウ、エ、オをそれぞれ言ってみましょう。「ア」の時に軟口蓋が見えるほど口が大きく開いていますか。「イ」の時に口が横に十分ひけていますか。

このように口の開け方に注意しながら、朗読の練習をするのも良いと思います。この場合はただ読むのではなく、最初はゆっくり、丁寧に一語一語はっきりいうようにして読みます。このような読み方に慣れてくると、次はだんだん普通のはやさに変えていきます。

矯正の器具をつけているとしゃべりにくいです。どうしたらいいですか?

器具に邪魔されて、唇がしっかり閉じなかったり、舌が上顎にしっかり当たらないと、発音がはっきりしません。相手は聞き取りにくいと感じます。小さな声や早口はやめましょう。少し大きめの声で相手の顔を見てゆっくり話すように心がけて下さい。

もちろん器具が外れれば、またしゃべりやすくなります。歯並びを治すための大切な装置です。どうしてもしゃべりにくい時は矯正の先生に相談しましょう。

なぜ動物には歯があるのに人間みたいにしゃべれないのですか?

言葉を持っているのは人間だけで他の動物はもっていません。これはなぜなのでしょうか。

人間は、動物と違って二本足で歩くようになりました。みなさんも四つんばいになってみるとわかると思いますが、この姿勢で首を持ち上げるとかなり喉が苦しくなります。そのため、簡単な発声はできても複雑な言葉をしゃべることができません。

人間は二本足で立つようになったため口と喉がはっきりと区切られ、喉を通ってきた声が口の中で様々に変化をうけて言葉として出てくるようになったのです。また、二本足で歩くようになった結果、脳が発達し、脳の中の言葉中枢と呼ばれる言葉に関係する領域も発達しました。そのため、人間だけが複雑な言葉というコミュニケーションの手段を持つようになったのです。

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当院は、坂戸・川越からも近く若葉駅からも歩いて来院できる歯医者です
科目;一般歯科・小児歯科・インプラント・矯正
~坂戸市・鶴ヶ島市の歯科。託児も保育専門スタッフがいるので安心。~

 

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海外では「歯列矯正は親の義務」と言われるほど、きれいな歯並びは一生の宝物です。
当院は歯列矯正の専門の医師も在籍しているので、成長期のお子さんはもちろん成人された方も矯正できます。

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