2017年12月11日

歯周病と脳梗塞の関係

171212.jpg

歯周病は、お口の中だけの問題と考えられがちですが、実はその悪い影響は全身に及ぶことがわかってきました。
特に関連が認められるのは、糖尿病、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎、早産、低体重児出産、骨粗鬆症、メタボリックシンドロームなどです。また、歯周病によって歯を失うことは、現代社会で深刻化している認知症の発症にも深く関係しています。
さらに、歯周病にかかっていると、そうした全身疾患が治りにくいという報告も多数あります。
さまざまな全身の病気の治療のためにも歯周病を防ぐことは必要なのです。

歯周病は歯の周りの炎症が広がり歯肉、歯まで及び最終的に歯を溶かしてしまう病気です。しかし、それだけではなく、そこから血液を通して全身にばい菌やウイルスを運んでしまいます。そして、血管の内壁にコレステロールや中性脂肪などが蓄積したものが形成され、血管が硬くなり肥厚した状態となる、「動脈硬化」の原因の一つがこの歯周病なのです。

動脈硬化の主な危険因子として他に挙げられるのは、加齢のほか、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、肥満、などです。以前は、悪玉コレステロールや中性脂肪の過剰摂取が主因とされましたが、近年では細菌やウイルスの感染も深く関わっているといわれています。

心筋梗塞や脳卒中は日本国内での高い死因となっていますが、どちらも動脈硬化が引き金となっています。動脈硬化が進行すると酸素や栄養を運ぶ道が狭くなってしまう為、それぞれの臓器の働きを制限してしまいます。血管が狭くなることにより、血栓ができやすく、血管自体が詰まったり、破れるなどのリスクが高まるのです。それらを放置してしまうと、やがて心筋梗塞や脳梗塞といった重大な疾患を起こしてしまいます。

歯周病菌が歯肉の血管から全身へ運ばれ、動脈の血管壁に感染して炎症を起こし、これが動脈硬化の引き金になっているというのです。実際に、動脈硬化を起こした血管の壁から歯周病菌が見つかったという例は多数あります。歯周病を単なる歯の病気とあなどってはいけません。
心疾患と同じように、歯周病菌が関係して血栓や動脈硬化が脳の血管で起こると、今度は脳梗塞や脳出血のリスクが高まることになります。

脳梗塞はさまざまな原因で生じた血栓が脳の血管で生じることで発症します。つまり動脈硬化によって狭くなった血管が詰ることで血の流れが塞がれてしまうことです。脳出血は動脈硬化によってもろくなった血管が破れて出血する病気です。

どちらにしても、動脈硬化がない限りそれらのリスクは、極めて低いと言えます。脳梗塞でも脳卒中でも、発症してしまうと脳に酸素がいかない時間が生じてしまいます。そのことから、麻痺やしびれなどの神経症状を伴ったり、命を奪うこともあるのです。命をとりとめたとしても後遺症が残ることが深刻な問題となっています。
死亡率こそ、がんの3分の1ですが、寝たきりや要介護となる原因としては圧倒的に第1位が脳梗塞や、脳出血などの脳の血管周りの病気なのです。

その危険因子は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満など、生活習慣に起因するものばかりです。脳梗塞や脳出血は突然襲ってくる脳の病気だと思われがちですが、実際は長年の生活習慣に起因する血管の病気。生活習慣の改善で予防が可能であり、歯周病ケアもそのひとつであることはいうまでもありません。

私たちの町、鶴ヶ島市ではウォーキングを推奨しており、歩道に「ウォーキングサイン」があったり、市が考えた推奨ルートが紹介されていたりします。町を挙げて、病気は予防が一番です。

街を歩けば美しい、川越市、坂戸市、鶴ヶ島市。健康予防の第一歩としてウォーキングを初めてみるのも良いかもしれませんね。そして、定期的な歯の検診もお忘れなく。

鶴ヶ島の歯科(歯医者)ならプラザ若葉歯科

当院は、坂戸・川越からも近く若葉駅からも歩いて来院できる歯医者です
科目;一般歯科・小児歯科・インプラント・矯正
~坂戸市・鶴ヶ島市の歯科。託児も保育専門スタッフがいるので安心。~

関連ページ

歯周病・歯槽膿漏

歯を失う1番の原因は歯周病であり、日本人は40代以上の9割は歯周病と言われています。
歯がしみる、ぐらぐらする、歯茎から出血があるなどの症状が見られたらご相談ください。

歯の形と並び方の秘密

171211.jpg

私たちが食事をする時のことを思い出してみて下さい。はじめに食べ物をガブリと噛み切るのは「前歯」。その食べ物を噛むときは「奥歯」を使います。前歯と奥歯の形はまったく違いますが、その形にはどんな意味があるのでしょうか?

馬や山羊のように一日中草を食んでいる草食動物は、奥歯が臼のような形をしていて、繊維質の草をすりつぶすのにピッタリです。一方、虎のような肉食動物の奥歯はとがっていてすりつぶすのは苦手であり、引き裂いた肉を丸飲みしています。

人間は雑食で野菜や肉も食べます。それで私たちの口の中には草食動物と肉食動物の歯がバランス良く入っています。色々な食べ物を引き裂いたりすり潰したり、臨機応変に対応できる歯が揃っています。

人間の歯には、大きく分けて3種類の形があります。ぜひ、鏡で自分の歯を見てみて下さい。真ん中の前歯4本はモノを噛み切るためにある歯です。前歯は、名前もその役割通りの漢字を使い、切歯(セッシ)と呼ばれています。
その隣にあるとがった歯は犬歯です。「糸きり歯(裁縫の糸を切る歯)」とも呼ばれています。とても太くて鋭く、お肉など硬いものを噛みちぎる時に使います。虎のキバは犬歯に相当します。
そして犬歯よりもうしろを臼歯と呼びます。「臼」は粉をひくときに使う道具です。かみちぎられた食べ物をすりつぶす役目をするので「臼歯」という名前がつきました。

形と役割が違うのは街の構造にも少し似ているかもしれませんね。駅前には商業施設、少し離れたところには住宅地、駅から遠く離れたところには農地という形が一般的ではないでしょうか。

プラザ若葉歯科の最寄り駅、若葉駅前も大きなショッピングモールがあり、いつもにぎわっています。坂戸市や鶴ヶ島市では駅を少し離れるとすぐに住宅地があり、もっと遠く離れたところには大きな公園や、農地が広がっています。反対隣の川越市では、駅前に広がる商業区域はやや大きめです!

話を戻しましょう。歯は前から順に切歯、犬歯、臼歯の3種類の形があります。3種類の歯について、復習できましたか?
それでは、次に歯の並び方についてです。歯はどうして、きれいなUの字に並んでいるのでしょうか。

実は、歯は押されることによってジワジワと移動をします。
歯は硬い顎の骨にガッチリと埋まっているにも関わらず、動くことができるのです。歯がUの字に並ぶヒントはここにあります。

大きな地震があると、周りをコンクリートで固めてある電柱が動いたり倒れたりすることがあります。このときコンクリートは崩れてボロボロ。
でも歯が動くとき、周りの骨は崩れたりしません。これには、歯の根っことあごの骨の間にある「歯根膜」が大きな役割を果たしています。

細胞は日々生まれ変わると言います。この働きは代謝と呼ばれています。目に見える皮膚だけではなく、臓器や骨も生まれ変わっているのです。

骨も日々失われ、少しずつ新しく作り直されています。歯に力が加わって骨を押し続けると、押されている部分の骨がジワジワと減っていきます。骨が減るとすき間ができ、押された歯がそこへ移動します。移動した方向の反対側にできたすき間には、新しい骨が作られるのです。こうして、歯は周りの組織を崩すことなく移動することができます。

骨を減らす仕事は破骨細胞。増やす仕事は骨芽細胞が担当です。
どちらも歯根膜の中にいて普段は休んでいますが、歯に力が加わると、活発に働き始めます。
歯が動くことができることが、規則正しく歯がU字型に並んでいる理由のヒントでした。

歯がきれいに並んでいるのは、外側からと内側からいつも均衡のとれた力で、押されるからなのです。歯はいつも、外側からくちびるとほっぺに押され、内側からは舌に押されています。この2つの力がちょうどつり合う居心地のいい場所に歯は動き、整列しているのです。

むし歯で崩れた歯を放っておくと、隣の歯や反対側の歯がそのスペースに動いてきたり倒れたりしてきます。むし歯の治療をきちんとすることは、歯の形も歯並びもきれいに保つことにつながります。ぜひ、引き続き大切にしていきましょうね。

鶴ヶ島の歯科(歯医者)ならプラザ若葉歯科

当院は、坂戸・川越からも近く若葉駅からも歩いて来院できる歯医者です
科目;一般歯科・小児歯科・インプラント・矯正
~坂戸市・鶴ヶ島市の歯科。託児も保育専門スタッフがいるので安心。~

関連ページ

医学博士による口腔外科

当院の院長は口腔外科の医学博士の資格を有しています。
お口の中の違和感、小さなことなど何でもご相談ください。

常在菌が牙をむくとき

ブログ.jpeg
こんにちは!プラザ若葉歯科ブログ担当の佐藤です。
今日は前回お話した「常在菌」について詳しくお話していきます。

常在菌はその場所に定着しているかぎり、またその人が健康であるかぎり、ほとんど危害を与えません。しかし、本来の居場所でないところに侵入すると悪さをします。また、なんらかの理由で体の抵抗力が低下すると、牙をむきます。

虫歯菌や歯周病菌も口の中の常在菌ですので、日和見感染の1つと考えられています。日和見感染は、エイズや糖尿病のような抵抗力の低下を招く病気によって引き起こされることが知られています。海外の調査では、糖尿病患者の場合、歯周病の発症頻度が約2倍といわれています。また、虫歯の発生頻度も高くなっているようです。

進行速度も速くなり、治療しても治療してもいっこうによくならないことになります。抵抗力が低下して、虫歯菌や歯周病菌の活動が活発になったからだと考えられます。抵抗力の低下は、病気だけではなく、加齢とともに低下します。また人によっても大きな差があります。同じ人でも、寝不足や過労によって抵抗力が低下します。ここのところ疲れ気味で、歯ぐきが腫れたとか、出血が多くなったという経験をされた人も多いでしょう。

特に歯周病の進行速度と抵抗力には、大きな因果関係があります。虫歯の場合は、どちらかというと歯の質に大きく影響されています。遺伝的な要素を含めて、もって生まれた資質が大きくかかわっているといえます。しかし歯医者が、患者本人に与えられた条件を変えることはほとんど不可能です。

寝不足や疲労に注意して、抵抗力を低下させないことも大切です。食生活の改善や生活習慣の見直しも、健康維持にとって重要なことだと思います。

たとえば、糖尿病だと歯周病はむろんのこと、虫歯の進行速度も速くなります。だからといって、歯医者に糖尿病は治せません。歯の健康を維持するために、歯医者にしかできないことがあります。歯医者にできるのは「歯のクリーニング」と「早期治療」です。できる限りのお手伝いを私たちもしていければと思いますが、患者さんにも生活習慣を見直していただくことが大切になってきます。

抵抗力を低下させない生活をして、菌に悪さをさせない健康な状態を維持していきたいですね!

鶴ヶ島の歯科(歯医者)ならプラザ若葉歯科

当院は、坂戸・川越からも近く若葉駅からも歩いて来院できる歯医者です
科目;一般歯科・小児歯科・インプラント・矯正
~坂戸市・鶴ヶ島市の歯科。託児も保育専門スタッフがいるので安心。~


予約
お知らせ
お知らせ一覧を見る
歯のこばなし
今日のお天気
周辺地域の情報