親知らずの不思議
親知らずは、一番最後に生えてくる歯で、真ん中の歯から数えて8番目の一番奥にある歯(第3臼歯)です。永久歯は小学生の時期、だいたい6歳から13歳くらいの間に生えてきます。
ところが、親知らずが生える時期は、18歳から20代前半くらい。大人に近づいて、「親が知らないところで」いつの間にか生えてくる歯が親知らずなのです。
親知らずには良いイメージがないかもしれませんが、全く役に立たない歯ではありません。親知らずがきれいに生えている場合は、他の臼歯にトラブルがあって無くなってしまった時の代替歯として、きれいなままの親知らずを移植することができます。移植された親知らずは、しっかりと神経も繋がり、新しい場所で臼歯としての役目を果たしていく事ができます。親知らずが生えたら、必ず抜かなければならない、ということではないのです。何も問題がなく、まっすぐきれいに生え揃っているのであれば、親知らずであっても抜く必要はありません。親知らずは、意味のない歯ではなく、いざという時に役立つ歯なのです。
しかし、必ずしも素直にまっすぐ親知らずが生えてきてくれるとは限りません。親知らずには良い印象がなく「抜いた方が良い、厄介な歯」と考えている方も多いのではないでしょうか。それは、狭いところに無理やり生えてこようとしてしまうことが問題なのです。
多くが現代人の食生活が起因と言われています。子供の頃から柔らかいものを食べがちな食生活を続けることによって、あごが十分に発達せず、8×4(上下左右)=32本の歯が正常に生えるだけのあごの広さを持つことができません。そのため、通勤ラッシュ時の埼京線のように、狭いところに無理やり侵入することになり、ぎゅうぎゅう詰めになってしまうのです。
歯もぎゅうぎゅう詰めの状態になることによって、他の誰かが苦しい思いをしたり、まっすぐ立っていられなかったりするのも想像できると思います。
お口の中のトラブルとなってしまう親知らず
・一番奥にあるため、歯ブラシが届かず虫歯になってしまう
(隣の健康な歯もむし歯になってしまうことがあります)
・狭い場所に無理やり生えて、他の歯並びを乱したり、圧迫したりしている場合
・親知らずがまっすぐ生えず、隣の歯の根っこを傷つけている場合)
(斜めに生えていたり、横に生えていたりする)
・歯茎から全く生えず、歯茎や歯根に炎症を起こしている場合(埋伏歯)
問題を抱えている親知らずは、悪い影響が広がらないうちに、抜歯を考えた方が良いでしょう。しかし、問題なく生えている前歯や臼歯を抜く場合と違い、問題がある親知らずの抜歯には、口腔外科の知識と高度な技術が必要となります。 全ての歯科医院で、トラブルメーカーとなるような親知らずの歯を抜くことができるわけではありません。特に埋伏智歯と言われる、歯茎の中に埋もれていたり、真横に生えていたりするような親知らずの場合、大学病院を紹介されることがほとんどです。
プラザ若葉歯科では、一般歯科医院で断られてしまうような親知らずも、抜歯することができます。真横に生えていたり、斜めに生えてきていたりする親知らずでも、問題ありません。患者様への傷口を最小限にしながら、親知らずの抜歯ができます。
口腔外科を専門としている院長が、責任を持って治療しますので、ご安心ください。
家族やご自身の親知らずの状態が気になったら、ぜひご相談くださいね。