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舌は口の中で一番の働きもの!3つの大きな役割と舌を鍛えることの大切さ

 

猫は舌でミルクをうまくすくい取って飲みます。カエルは舌で虫を捕まえて口に運びます。本来動物の舌は、飲み物をすくい取ったり、エサを捕らえるためにありました。

では、私たち人間の舌はどのような役割を果たしているのでしょうか?

 

舌の主な役割

味を感じる

実は上あごや喉の奥でも味覚のセンサーはあるようですが、お口の中で味を感じる部位の代表はなんといっても舌です。

舌には味を感じる「味細胞」(みさいぼう)と呼ばれる細胞がたくさんあります。口の中にある味を感じられるセンサーのほとんどは、舌の表面にあります。これは味蕾(みらい)と呼ばれていて、重要な味覚センサーとなっています。この味蕾のおかげで、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味を感じることができます。私たちが『おいしさ』を楽しむことができるのはこのセンサーのおかげと言っても過言ではありません!ありがとう!味蕾ちゃん。

 

味覚を感じる細胞「味蕾」の豆知識イラスト

 
食べ物を噛んだり飲み込みやすくする

舌は、味覚だけでなく食べ物の性質(食感・温度等)を判断するセンサーを持ち、ふるい分けをする司令塔でもあります。

口の中に入った食べ物は舌によって上顎に押しつけられますが、そのとき舌は、食べ物のかたさや温度を素早くチェックしています。やわらかいものはそのまま舌と上顎でつぶし、少しでもかたいと判断すると、噛んですりつぶすために左右の奥歯の方に食べ物を送ります。普段は特に意識をせずに、食べ物を口に運ぶだけのように思えて、舌は一生懸命食べ物をどこで噛むか、判断してふるい分け作業をしてくれているのです。

ふるい分けを終えると、大きいものは、噛み切るために前歯の方に送り、適当な大きさにして奥歯に運びます。奥歯で噛んで食べ物が小さく散らばったのを感じ取ると、舌は食べ物を集め、唾液と混ぜてやわらかく砕かれた食べ物のかたまり、食塊(しょっかい)をつくります。そして舌中央のくぼみに集めて飲み込むための準備をします。

ものすごく美味しいものを食べると、まれになかなか飲み込みたくない!と思うこともあります。しかし、どんなにおいしいものでも、かみ砕かれて栄養として体内に取り込む準備が完了してしまうと、喉の奥にベルトコンベヤーのように運ばれてしまいます。最終的にさみしく思いながら喉の奥へと飲み込んでしまうのは、仕方ない自然の摂理なのですね。

舌の懸命な働きによって、体内に必要な栄養を送り込むために食べ物をふるい分けて細かくするという、最初の重要な役割を果たしてくれているのですね。

舌の食べ物の性質(食感・温度等)を判断するセンサー機能の解説イラスト

 

音を作って発声を助ける

話をしたり、歌を歌ったりするときには、舌を動かして音を作っています。

言葉を発するためには、音を作り出す口唇・舌や下あごなどに脳から信号が送られます。受信すると、肺から押し出される息によって、喉仏にある声帯を震わせて声を作り、最後に舌の形を変えたり、口を動かすことで、思い通りの音を作ります。この音を作る過程を「構音(発音)」といいます。

いろいろな器官が協力して音を作り出していますが、母音の区別をしたり、多くの子音を生み出す舌は、音を生み出す器官としては最も重要な構音器官といえます。赤ちゃんの話初めの言葉では、あ行やま行が多いですよね。それは発生するために舌の動きほとんど必要なく出せる音だからです。

 

舌の構音機関の図解イラスト

 

普段の生活ではあまり意識していないかもしれませんが、舌はこんなにも重要な役割を果たしているのですね。では、舌のつくりを詳しく見ていきましょう。

 

舌のつくり

舌は、内部を形成する4つの筋肉(内舌筋)、舌を動かす3つの筋肉(外舌筋)が舌を包み込んでいます。舌根(ぜっこん)の外舌筋が骨につながっていますが、逆に先端側はどこにもつながっていないために自由に動かし、舌自体の形を自由に変えたりすることができます。

舌がしなやかに形を変えられることができるのは内舌筋のおかげ、そして「アッカンべー」と自在に長く出せるのは外舌筋のおかげなのです。

また、舌の表面は4つの舌乳頭(有郭乳頭、葉状乳頭、茸状乳頭、糸状乳頭)という舌表面に見られる小さな粘膜の突起があります。

内舌筋、外舌筋のイラスト

 

落ちべろに注意

先ほどもお伝えしたように、舌は筋肉です。年を重ねると体のあらゆるところの筋肉が重力に負けてたるんでしまうのと一緒で、舌も鍛えなければ重力に負けて下がってしまいます。舌が落ちることで、さまざまな影響があります。

 

舌を上あごに当てて音を出したり、巻き舌をやってみてうまくできなかったりする人は、ベロ筋が衰えている可能性が大きいので、注意が必要です。

●咀嚼・飲み込む機能の低下

●活舌低下

●口呼吸

●顔のたるみ

個人的には顔のたるみにつながるのが気になるところですが、全身の健康にも大きく関係してきます。中でも口呼吸は口の中が乾燥し、口臭の原因になるばかりでなく、免疫物質を多く含む唾液の分泌が減ってしまいます。唾液には多くの予防、虫歯や歯周病の原因につながります。また、免疫が下がることによって全身の不調につながることにもなります。

 

では、舌の筋肉鍛えるトレーニングについてお教えします。

 

簡単にできるトレーニングで「舌」の筋トレをしよう!

まず最初にチェック!

舌の筋トレと聞いて、「?」となった方は多いのではないでしょうか?口を閉じたとき、あなたの舌はどこにありますか?舌の位置のポジションチェックをしてみましょう。

 

舌の位置のポジションチェック3つのイラスト

 

あなたは、どの項目に当てはまりましたか?

A以外の項目に当てはまった方は注意が必要です。

舌や頬などの口周りの筋肉を鍛えるトレーニングの紹介です。


舌の筋トレ「あいうべ体操」のやり方イラスト

 

NHKでも取り上げられていました。

https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/recommend/20191210.html

 

日々の生活に舌の筋トレを取り入れて、心身共にいつまでも若々しく、おしゃべりも食事も楽しみたいものですね。

 

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