ハミガキだけじゃない、むし歯菌・歯周病菌の撃退法
こんにちは!鶴ヶ島にあるプラザ若葉歯科のブログ担当佐藤です。
むし歯菌・歯周病菌の撃退には歯磨きだけしかないと思い込んでいませんか?
口の中の環境を整えることでできる簡単にできる3つの予防方法をご紹介します。
1.水以外を口にしない時間を作る
2.アルコール入りの「洗口液」に注意
3.よく噛んで食べる
1.水以外を口にしない時間を作る
虫歯を作らないためには、次の重要な2つのポイントがあります。
①脱灰の時間を出来るだけ作らない
②再石灰化の時間を出来るだけまとめて長く取ること
お菓子やジュースをダラダラ口にしていると、そのたびに脱灰が始まってしまい、かわりに再石灰化の時間は短くなります。まさに虫歯予防の道を脱走しているようなもので、いくら歯磨きをしても進歩がありません。
再石灰化の時間を長く取るためには「水以外を口にしない」時間を出来るだけ作ることです。砂糖入りのコーヒーや紅茶をちょくちょく飲むのは好ましくありません。お茶もペットボトルで大量に飲み過ぎれば、カフェインにより唾液の分泌が妨げられます。
とはいえ、口の中は常に潤っている方が良いので、口の中が乾かないうちに水や白湯、カフェインレスのハーブティーなどを飲むといいでしょう。
お酒も同じ。食事と一緒に飲むのはいいですが、ダラダラと飲み続けるのは禁物です。
2.アルコール入りの「洗口液」に注意
歯磨きしにくいランチタイムのあとや、口の中をすっきりさせたいときに、洗口液は便利なアイテムです。ただし、洗口液はアルコールフリー(アルコール成分を含んでいないもの)を選ぶのが大切なポイント。
アルコールは口の中の水分を吸収するため、アルコール入りの洗口液は何度も使うと口の中が乾いてしまい、むし歯になりやすい口内環境を作ってしまうのです。
また、洗口液には抗菌作用があるので、口臭予防や歯周病対策のホームケアとして補助的に使うのはOKですが、アルコールフリーのものであっても、口の中の常在菌を一掃するほど多用するのはよくありません。
何も菌のトラブルがないのに常用すると、かえって口内の菌のバランスが崩れてしまうおそれもあります。
ただ、忙しく菌を磨く時間がない、手をケガして丁寧に磨けないときなどには洗口液を使うほどがベター。あくまで補助的な対策として上手に利用しましょう。
3.よく噛んで食べる
虫歯や歯周病に悩む人は、あまり噛まずにものを食べている人が多いものです。しかし、「よく噛む」ことによるメリットは多大なものがあります。
第一に、食べ物を噛めば噛むほど唾液の分泌量が多くなります。唾液は、むし歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える作用や、食後に口の中の酸を中和する作用、再石灰化による歯の修復作用といった重要な効果をもたらします。
また、よく噛むことで肥満・メタボの予防やストレス解消を促し、脳を活性化させて老化やアンチエイジング、さらに認知症の予防効果も証明されています。
このように噛む動作は全身のさまざまな機能活性を促すため、厚労省や日本歯科医師会、日本学校歯科医会などでは「噛みんぐ30」という運動を進めています。これは「ひと口で30回噛む」ことを推奨したキャンペーンです。
噛みごたえのあるものを食べるのも大切ですが、たとえ軟らかいものでもよく噛んで食べることを習慣づけましょう。
むし歯と歯周病の予防のポイントは「唾液の力を信じる事!」です。
潤った口の中では、唾液が良く働いてくれるので、むし歯や歯周病の繁殖をおさえられ、歯も修復できるというわけです。唾液は歯も歯肉も守ってくれます。
<番外編> 歯肉の質を高める食事「コラーゲン」に注目
昔から「歯にはカルシウムが良い」と言われてきました。確かに骨を作るという意味ではカルシウムは必要不可欠。それはそれで重要ですが、最近はさらに科学が進歩して、コラーゲンの大切さが注目され始めています。
特に、歯周病の兆候が見られる人には、コラーゲンの生成を促すような食生活をお勧めします。歯周病予防には歯根膜を健康に保つことが欠かせませんが、コラーゲンは歯根膜を丈夫にしてくれるのです。
歯根膜の主要素はコラーゲン線維です。その生成の原料となるのは、良質のたんぱく質=アミノ酸です。肉や魚、乳製品、大豆食品と言った良質のたんぱく質に加え、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取しましょう。
コラーゲンには美肌効果もありますので二重に良い予防法ですね。これからは「歯周病にはコラーゲン」と覚えておきましょう。
当院は、坂戸・川越からも近く若葉駅からも歩いて来院できる歯医者です
科目;一般歯科・小児歯科・インプラント・矯正
~坂戸市・鶴ヶ島市の歯科。託児も保育専門スタッフがいるので安心。~
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今後の歯科治療は治療処置よりも予防管理の時代とも言われています。