親知らずは抜いたほうがいいの?
私たちのお口の中の神秘、親知らず。一足、遅く生えてくる一番奥の歯です。英語では、「wisdom tooth(teeth)」と言い、「知恵の歯」という意味の愛称で呼ばれています。
左右上下と歯の奥は4つの場所がありますが、そのうち2、3本しかはえなかったり、4本すべてはえなかったりすることもあります。全くはえない人もいます。
全くはえない場合、28本。親知らずが4本全てはえそれを数に含めると、人間の永久歯は合計32本になります。
日本での言葉の由来は、諸説あります。一般的に聞かれるものは、多くの親知らずが20歳前後ではえ始めるため、親がこどもの歯のはえ始めを知ることがなく、親知らずという名前がついたというものです。また他には、乳歯が永久歯の「親」と考えると、親知らずには、対応する乳歯が存在しないので、「親知らず=対応する乳歯がない」と考える説もあるようです。
親知らずの問題点は、正しくはえなかったときの歯みがきが難しく、虫歯になりやすいことと、となりの健康な歯にトラブルを与えることです。
親知らずは抜いたほうが良いというイメージがあります。確かに親知らずは、斜めだったり、横を向いたり、正しくないはえ方をすることが多いです。
しかし、ただしくないはえ方をした場合でもトラブルがなければむやみに抜く必要はありません。親知らずを抜くのはトラブルをおこしているときです。
例えば、親知らずは上下の歯の片方だけはえることもあります。
その場合、対になる歯がないので直接歯ぐきにあたり、傷をつけたり炎症をおこしたりします。また、無理にかみ合わせようとすることで、歯並びが崩れてかみ合わせが悪くなることがあります。
親知らずというと、「抜かないと・・・」と思っている方も多いのではないでしょうか?
ですが実は、全ての親知らずが、すぐにでも抜かないといけないわけではありません。
ほかの歯と同じように真っ直ぐ生えており、健康な状態が保たれている場合は、即抜歯、という判断には至りません。
ただ、現代人はあごの幅が小さくなっているために親知らずがキチンと生えるスペースがない場合が多いです。
ではどんな場合に抜いたほうがいいのでしょうか?
①斜めや横倒しに生えている
親知らずが斜めや横倒しで生えてしまっていると、隙間に歯ブラシが届かず、衛生的な状態を保ちにくくなるため、虫歯になったり周りの歯茎が炎症を起こしたりします。また、生え方によっては隣の歯を圧迫して歯並びに影響を与える場合もあります。
②噛み合う歯がない
上あごの親知らずの場合で、まっすぐに生えていても、その歯と噛み合う歯が存在しない場合は、抜いた方が良いと判断される場合があります。 噛み合う歯がないと歯が下に伸び、かみ合わせたときに歯茎などの周囲の組織を傷つける可能性があります。また、かみ合わせを悪くする可能性もあります。
このように、親知らず自体が他に何らかの影響を与えてしまっている、与えてしまう可能性が高い、ということが決め手になります。
実際に、奥歯のさらに奥にある親知らずは、やはりハブラシが届きにくいものです。虫歯になってしまったり、歯茎が炎症を起こしたりすることが多くなります。
逆を言うと、親知らずを残しておかなくてはいけない、という決まりはないのです。
余談ですが、昔よく歌われていた合唱曲の一つに「親知らず子知らず」というものがありました。戦時中のことをうたったとても悲しい歌なのですが、中学生の合唱コンクールなどではよく使われていたものです。
鶴ヶ島市、坂戸市、近隣の川越市では市立学校だけで34校の中学校があります。思春期や反抗期を迎え、一つ一つ大人になる心も体も大きく変化していくように、親知らずはいつのまにか育っているものかもしれませんね。
当院では「親知らずが生えてきた」というお話のもとにいらっしゃった患者様へは、「抜きたくない」という強いご意思がなければ、抜歯のご相談もさせていただいております。
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